こんなはずじゃなかった。
見た目キツそうだし、カタカナのイマ風な仕事じゃないし、
正直ちょっとやってみて嫌だったら辞めよう、と軽い気持ちで始めた仕事。
入ってみて、
高いところに登らなきゃいけないわ、いつも汚い格好になっちゃうわ、
春夏は炎天下だわ、思ったよりずっと大変だった。 でも。
でも。
なんか、「現場」が、オレは好きだ。
ドロドロのだくだくで現場解散して、喉もカラカラだけど、
でもアパートまで我慢して、ドア開けて手を洗って、
冷蔵庫から出して飲むキンキンの缶チューハイが、
うまくてうまくて、たまらないんだ
こんなはずじゃなかったのに。
なんだか充実してる。
こんなに、続けるつもりも、
資格を取ろうなんてことも、
考えてなかった。
でも、
施工した現場を通った時に、
「これ、オレが工事したとこ」
って、友だちに言ったりしてる。
もっと、現場で、できることを増やしたい。
現場が、楽しい。
こんなはずじゃなかったのに。